2010年8月31日火曜日

面接は「ま、いっか」を消す場

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アンケートにご協力ありがとうございます。

4名の方にご投票いただいたので続きを書かせて頂きます。

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昨日の話の続きです。

採用試験は「採用してもらう場所」ではなく、採用条件の交渉の場所という考え方を持つべきです。

アルバイトやパートなど、時給で支払われる形態の場合、交通費などに条件がある場合がよくあります。

例えば、交通費は1日上限が500円だとします。

しかし自分はそこに通うのに往復で600円かかった場合、当然100円自分が持ち出しになるわけですが、ここでとにかく採用されたいからといって、「ま、いいか」とならずにしっかりと交渉をするべきです。

交渉した上で交通費を上げられない、となればそれはそれで仕方がないことです。

あとはそれを十分に納得した上でそこで働くか働かないかを判断すればいいだけです。

一番悪いのは交渉をせずに自己完結するパターンです。

「ま、100円くらいいいか」

と自分で曖昧にしてしまうことです。

実際に働き出して順調にいっている時は良いのですが、問題は働き出してその仕事に対して不満が出始めた時です。

どんな仕事でもやっているうちに不満な部分は出てくるものですが、そういう時にこの

「100円足りない交通費」

というものが、

その仕事の嫌さ加減を増幅させることになるのです。
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この仕事は○○だし、そういえば交通費だって100円少ないし、


というように、他の嫌な思いとくっついて、どんどん「嫌」が増幅していきます。


最初に「ま、いっか」で流していたものというのは、必ず後になって他の問題と一緒に現れてきます。

それを決めたのは自分自身であるにも関わらず、状況が変わるとそれを「問題」に変換させてしまうのです。


ただ、本来このことを十分に注意しなければいけないのは企業側の方ではあります。

採用試験のときにどういう条件で募集しているのかを面接の場で再度確認しなければいけません。

交通費であれば、その求人者に対してその金額でたりるのか?

もし100円足りていなければ、それをちゃんと認識させてそれでも働く気があるのかを表面化させる。

その場でまず確認を取ることです。

それだけやった上で、後でそれが不満に変わるようであればそれはもう仕方がないと思います。

その場で「それでもいいです」とまずは求職者に言ってもらうことが重要で、後でそれを覆した場合、責任は基本的に求職者にあります。

しかし、そういうことをせずに、交通費の部分などを相手に任せて、なんとなく採用をしてしまうと、後で問題が大きく出てくるのです。

(採用をした後から交通費が100円足りない、という訴えをしてきたりします。その時に時間をとって説明するというのは、正直時間の無駄な使い方だと思います)


話をまとめると、

・面接時には採用に関する条件を明確にすること

・それをしないと入社後に不満を増幅させる要素になる

ということです。

面接時には「ま、いっか」という部分を消す努力を企業側も求職者側もしなければいけません。

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